バイナリーオプションの手法の一つに「マーチンゲール」と呼ばれるものがあります。カジノなどで使用されることもある“禁断の手法”ともいわれるものになります。名前だけ聞くとかわいらしいイメージがあるかもしれません。バイナリーオプションのマーチンゲールとはどのようなものなのか、誰でもわかるように簡単に噛み砕いて説明していきます。
■マーチンゲールとは
マーチンゲールは、ときに「マーチン」と略されて呼ばれることもありますが同じ意味の手法です。まず簡単に説明すると、勝負で負けてしまった損失分を取り戻すために、勝てるまで賭けるお金を倍にして続けていくことをいいます。バイナリーオプションは2択で選択をするので、負けてしまうこともありますが、掛け金を増やすことで「ペイアウト」を増やすことをいいます。勝利すれば損失分も取り返せる手法になるとギャンブルでは比較的良く使われる方法になります。もしかしたら一度は聞いたことがあるかもしれません。ギャンブラーな人にとってはマーチンゲールの手法は多く使われています。
■バイナリーオプションのマーチンゲールは?
マーチンゲールで賭ける金額は、最初の2倍・4倍・8倍…とどんどん大きな額になっていきます。例えば1000円でエントリーしていた場合、負けてしまったときは次は倍額の2000円をかけます。1.88倍の取引だと仮定すると1回目に負けてしまったとしても2000円で取り戻すことができれば、利益を出せる計算になります。マーチンゲールで賭けて行く場合、負けてしまう可能性も高いのでやり方を失敗してしまうと、大きな損失が出てしまうこともあります。
単純に倍の金額にしていれば利益が出るわけではなく、目安として「3回目」までに決着を付けるべきだと言われています。金額が高くなればその分勝利したときの利益率も高くなるのですが、統計によると3回以上マーチンゲールを繰り返していても損失ばかりが増えてしまうのです。マーチンゲールは「初回から3回目まで」を1セットで区切り、この中で一度でも勝利すればいいと考えるようにします。勝率で見ると1/4になり一見低い数字に見えるかもしれませんが、ずっと負け続けることもあると考えると低すぎることはありません。
■バイナリーオプションのマーチンゲールの注意点
マーチンゲールは勝率の可能性が低くても、どこかの取引で勝てばもとが取り戻せる手法であることはわかると思います。確かに勝利すれば一気に損失を取り戻せることを考えると夢のような手法と言えるかもしれません。ですが、バイナリーオプションをやめてしまう人の多くがマーチンゲールだとも言われています。勝てるまで掛け金を倍にすると考えるとだるま式に損失が増えてしまいます。資金にもともと余裕がある人ならこの選択もありだとは思いますが、マーチンを続けようにもそもそも掛け金の上限があるので限界があるのです。負けていても焦ることなく高確率で勝利できるタイミングまで取引を待てる、慌てずに冷静になれる人でないと、途中でマーチンを続けるのが辛くなってしまいます。負けが続くと「なんとか取り返してやる!」と感情的になりやすい人は、損失を大きく出してしまうこともあります。そもそも資産が少ない人にはデメリットになってしまう手法であることは間違いありません。
バイナリーオプションのマーチンゲールの手法はやり方さえ覚えてしまうと簡単な方法ですが、勝率が低く負けてしまうと大きな損失を出してしまうこともあります。「次こそは!」と挑戦しているうちに負債ばかりが多くなってしまい、バイナリーオプションの資金が底をついてしまう場合も考えなくてはいけません。冷静に取引できるか向き不向きがありますので要注意です。